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新 The Economistを読むブログ

イギリスの週刊誌 The Economistを読んでひとこと

気候変動とセメント

8月27日号のBusinessには、地球温暖化対策とセメント産業の関係が簡潔に報告されています。減量となる石灰岩の破砕および製造工程で使われる大量の化石燃料によって大量の二酸化炭素(CO2)を大気中に排出するセメント産業は、以前から関係者の間では気候変動…

フランスの動揺

出張で少し間が開いてしまいました。さて今日は、The Economist電子版から、イスラム教の女性が身につける水着、ブルキニ(ブルカとビキニを合わせた造語だそうです)の禁止が話題となっているフランスについての記事を取り上げます。 www.economist.com 何…

テロリズムへの対応、が物語るもの

今日はThe Economist電子版から。おそらく明日発売の8月20日号の記事になるのではないかと思うのですが、イギリス政府が始めたテロ対策についての記事です。 一言で言うと、徹底的に個人情報を洗い、疑わしい人をマークする、と言うやり方なのですが、逆に言…

ハイブリッドカーを巡る未来予想図の?

少し長めの夏休みを頂いておりました。本日から本格復帰です。 The Economistは8月13日号です。米大統領選やフィリピン新政権に関する報告が目を引くところですが、後半のScience and technologyで読んでいてちょっと違和感を感じるものがあったので。 At la…

中国経済がアメリカを抜いたかもしれない計算

7月23日号のThe EconomistはFinance and economicsのページで毎年おなじみ、Big mac indexを載せています。例によってアジア諸国の通貨が実際より安くなっている、という分析結果のグラフが出ているのですが、仮にGDPと同じ金額だけビッグマックを買ったとし…

不都合な?話かもしれない

7月23日号がネットで流れているThe Economistですが、Leadersの4番目に天然ガスがもたらす地球温暖化の脅威についての記事があります。 ふつう天然ガスと言うと、石炭や石油に比べて環境にやさしいエネルギーという印象が強いのではないかと思います。確かに…

テレビの将来

7月16日号のBusinessには、長らくケーブルテレビが主流だったアメリカのテレビ放送について、根源的な変化が訪れようとしていることが報じられています。 www.economist.com 端的に言えば、インターネットテレビへの移行が加速され、これまでのケーブルテレ…

もしも、という話の中に

7月16日号のThe Economistは、世界中の「もしも」という仮説を特集したページがあるのですが、その中で面白かったのはトランプ氏が大統領になったらと言う記事の同じページに小さく示されていた「もしもアメリカにイギリス風の議会があったなら」という推計…

ISの東方拡大戦略とフィリピン新大統領への期待

7月9日号がネットで流れているThe EconomistがAsiaで伝えるところによると、過激派組織であるISは最近ウェブサイトを通じて、フィリピン・マレーシア・インドネシアなど東南アジア諸国をターゲットとした宣伝活動に注力しているとのことです。具体的には英語…

7月12日を注目する意味

出張があって、少しご無沙汰してしまいました。 そろそろ日本のメディアでも注意を払う向きが出てきているようですが、来週7月12日にはフィリピンによる提訴を受け、常設仲裁裁判所が結論を出す予定となっています。 The Economist7月2日号でも、アジアに関…

本当になってしまったそのあとは

The Economist電子版のブログ、Bagehot's notebookには、英国のEU離脱が決まった後の政局が混乱の中で迎えた最初の週末について、生々しい状況を伝えてくれています。 www.economist.com 嵐の中に突入する英国、操舵輪には誰もいない、というタイトルがあら…

認識は事実を凌ぐ、という見方

ネットでは6月25日号が流れています。 ざっと目を通して気が付いたのは、沖縄の米軍基地を巡る日米関係の変化についての記事です。アメリカ軍の軍属によって20歳の女性が殺され、この事件をきっかけとして米軍基地への反感が高まっていることは日本国内のメ…

背に腹は代えられぬ、と言う場合には

6月18日号のBusinessには、さきごろ原子力発電所の更新を認める決断をしたスウェーデンの事情について伝える記事が出ています。それによると、電力確保のため他に手立てがないということから、それまで課されていた懲罰的ともいえる原発への課税を取りやめ、…

デーつの種油にダイオキシンを吸着させる、という解決方法

6月18日号のSciende and technologyには、内戦で大変なシリアの科学者が開発したという、デーツの種油を使って水溶液中のダイオキシンを吸着するという新たな技術についての紹介記事が出ています。 www.economist.com デーツは、食べ物としては大好きです。…

嫌なものはイヤ

ネットでは、6月18日号が流れているThe Economistですが、表紙とLeadersのトップ記事、それにBriefingの記事4本を使って、イギリスのEU離脱問題について報じています。 www.economist.com さすがはイギリスのメディアなので、深刻さが違いますね。ちなみに演…

決める、ということ

The Economist電子版は、おそらく来週号の記事になると思うのですが、フロリダ・オーランドで発生した乱射事件を巡る大統領候補の発言を捉え、それによって自らの立ち位置を鮮明にする論評を載せています。 このうち民主党のクリントン女史については、ある…

ロボットにとって代わられることへの恐怖とは

The Economist電子版のトップページ、下の方を見るとI'm afraid I can't do thatというタイトルで、民生用ロボットの実用化に関する記事がでています。レストランや銀行での接客ロボット、あるいはクルマの自動運転などで仕事がなくなるかもしれない、と言っ…

教育こそ

The Economist誌6月11日号のLeadersトップ記事は、教育について、なかんずく教師の質をどうやって上げるかという、世界共通のお悩みについてのものでした。曰く、教師の質はスポーツのコーチが選手の技量を伸ばすように適切な教育訓練を施すことで向上させる…

悩み深い話

The Economist電子版のトップには、先ごろ発表された日本の消費税引き上げ延期を巡る論評記事が出ています。読者コメントは、おそらく経済学に詳しい方々のものばかりで、さすがに中国共産党の反日オルグみたいなトンデモコメントは出る幕がないようです。 …

大統領予備選大詰め

The Economist誌6月4日号のUntied Statesは、いよいよ今週大詰めを迎える民主党予備選の見通しと、最後まであきらめないとするバーニー・サンダース氏の戦いぶりが不合理なものであるとの見解を伝えています。 日本のメディアでも、米領バージン諸島でヒラリ…

クルマ屋の将来

The Econnomist誌5月28日号のBusinessには、大手自動車メーカーが競うように投資するアプリ事業の話を絡め、移動性すなわち「モビリティ」を提供するビジネスの将来についての論評が出ています。 有名なUber~白タク(?)手配サービスアプリの運営会社(こ…

残す心

5月28日号のThe Economistは、先ごろヒロシマを訪問したオバマ大統領の当日の動きについて型どおりの報道をしています。記事に対して140本を超える読者コメントが寄せられていて、真摯で正鵠を得たものからデマゴーギーのつぶやきまで全く玉石混交状態なので…

ためにする騒ぎ

5月28日号のUnited Statesは、ヒラリー・クリントン女史が国務長官時代に公用メールを個人アカウントでやりとりしていた問題を巡る新しい動きについて伝えています。 それによると国務省の内部調査機関による報告書が、違法性については指摘しなかったものの…

心は動かない

5月28日号のBanyanには、中国との関係が微妙に変化しだしている台湾そして香港についての論評が出ています。 台湾では民主的な選挙により、親中派の国民党政権にかわって独立志向の強い民進党政権が誕生したわけですが、これを巡る中国の反応は露骨な外交的…

保全され続ける核の脅威

ネットでは5月28日号が流れています。 Leadersのトップは北朝鮮の核問題についての分析記事です。アメリカが北朝鮮よりイランを先に取り上げたのは、石油・天然ガスという交渉の糸口があったからで、それを持たない北朝鮮はより扱いにくい相手であるというの…

経済政策と景気の寿命

景気には寿命があるか?という、日本の経済メディアではあまり聞いたことがない話題に注目したのがThe Economist5月21日号のFree exchangeです。 まあ確かに、神武景気だとか岩戸景気だとか、継続する景気拡大はある程度長期間に渡って継続したので、一定期…

気候変動をめぐる株主の動き

The Economist 5月21日号のBusinessは、そのトップ記事で石油・天然ガス資源の開発会社(いわゆるオイルメジャーなどです)に対する株主の動きの中で、地球温暖化対策など環境に関わる要求が高まっていることについての記事が出ています。 機関投資家の中に…

情勢は変わりつつ?

5月21日号のThe Economist誌、および同誌のウェブサイトでアメリカ大統領選挙に関わる最新の情報をチェックしてみると、非常に興味深い話が浮かび上がります。 民主党の大統領候補選びにおいて絶対的な優位を言われるヒラリー・クリントン女史について、数字…

日本に来る前に

5月21日号のAsiaでは、G7サミットに始まる訪日を前に、今日からベトナムを訪問するアメリカ・オバマ大統領と、大統領の訪問がベトナムにもたらす変化への期待が報じられています。 曰く、ベトナムは貿易面でTPPにより最も恩恵を受ける国であろうこと、ただし…

5月21日号のLeardersには、任期が近づく潘基文国連事務総長の後任を巡る論評が出ています。内部統制や大国との関係においてあまり評判が良くないと言われた潘基文氏ですが、組織改革によるUN Womenの設立や、Sustainable Development Goalの導入に実績を残し…

波で測る

5月14日号のScience and technologiesでは、地球温暖化によって溶け出す氷の量を計測するための新しい方法について、このほど科学誌に発表された仮説の紹介記事が出ています。それによると、これまでは航空機からレーザーで計測するという、正確だが高価な方…

Uberが示す経済原則と、業態進化の可能性

Uberというサービスを聞いたことがありますか?スマホのアプリで位置情報を知らせると、近くにいるUber登録ドライバーが来てくれて、目的地まで載せてくれてクレジットカードで支払いするという、言ってみればタクシーの進化系みたいなサービスです。ドライ…

世界で最も金持ちが多い国は

5月14日号のFinance and economicsには、所得分配の公平性をあらわすジニ係数について、高い水準にあった(格差や不平等が大きいという意味)中国の数値が改善する動きにあるという報告が出てきます。引用されている現在の数字は0.5くらいだそうで、依然とし…

子供の貧困

5月14日号のAsiaには、右肩上がりに増加する日本の子供の貧困に関する報告記事が出ています。2012年の統計ではその比率が16%を超え、日本のメディアでも取り上げられたことはよく知られていると思います。今になってThe Economistが取り上げることの意味は…

ビットコインの発明者

最近ニュースでビットコインの発明者が名乗り出た、というのがありましたが、5月7日号のFinance and economicsにその詳しい話が出ていました。 サトシ・ナカモト氏-関係者とは電子的な連絡しか取らず、決して顔を見せずに仕事を続け、ビットコインの開発が…

中国経済の行く末

5月7日号のSpecial reportは、金融機関の現状から中国経済の今後を読み解こうとする試みです。中国経済は総括していえば予想通りの成長軌道を描けず、債務や設備などの過剰に苦しむという、20年前の日本経済に近いところまで来ているということなのですが、…

サンダースが残すもの

5月7日号のLexingtonは、アメリカ大統領選挙に向けた候補者選びがまだ終了していない民主党において、逆転勝利の可能性はほぼなくなったと言われるバーニー・サンダース上院議員の置かれた立場と彼の目指した政治が今後どのように影響するか、について興味深…

トランプの言うことがアメリカの政策となる日

5月7日号の表紙とLeadersのトップ記事は、アメリカ大統領選挙で共和党の候補となることが事実上決まったドナルド・トランプ氏がアメリカそして共和党にもたらす災厄について、比較的断定した言い方で憂慮を伝えています。 曰く、多少の妥協はあっても政治的…

北朝鮮が狙うもの

4月31日号のBanyanは、35年ぶりに開催が予定されている北朝鮮労働党大会にまつわる分析を紹介しています。過去の経緯は端折って、現在のキム・ジョンウン政権が目指すものをどうとらえているかというと、The Economistは「核開発と経済改革の両立」なのだと…

希望の見えない選択

ネットでは4月23日号が流れています。Leadersのトップは、アメリカ大統領選挙に向けて民主党内の支持を固めつつあるヒラリー・クリントン候補と、彼女の政策に関する漠然とした失望感に合わせて、彼女以外に妥当な選択肢を持てずにいるアメリカの現状を伝え…

垂直統合ビジネスモデル今昔

4月16日号のShumpeterは、アウトソーシング全盛の世にあって製造から販売まで垂直統合モデルが差別的なアップルとテスラの例を紹介しています。 そもそも垂直統合と言えば、今から100年ほど前、製造業が盛んな時代のアメリカにおいて叫ばれた競争力の…

安くなったことが

4月16日号のBusinessには、砂漠のある途上国を中心に人気の高まる太陽光発電事業の話が出ています。無限に降り注ぐ太陽のエネルギーをうまく活用できるこれらの国は、再生可能エネルギー資源に恵まれた国、という見方もできるわけで。 でもどうして今になっ…

刹那的と言えば

4月16日号のAsiaには、日本のジャーナリズムについての鋭い批評が出ています。 テレビや新聞が政権寄りになってゆく中で、タブロイド的メディアであるはずの週刊誌、とくに文春と新潮がゲリラ的なスクープ情報を伝える役割を果たしている、でもこれらのメデ…

確定申告のことを英語では

ネットで流れている4月16日号のLeadersを読み始めています。 Leadersのトップは自閉症人材の活用法について、二番目はつい数年前にブームと言われたアフリカ投資が曲がり角に来ていることについて、やはり人材がカギでしょうという記事ですが、三番目に「パ…

供給過剰

4月9日号のBusinessは、中国が直面する産業供給力の過剰について、項目を挙げてその懸念を示しています。可能性が懸念されるのはThe Economist曰く、鉄・石炭・アルミニウム・石油精製品・化学品・そして自動車だそうですが、このうち自動車を除くすべてが輸…

9戦8勝の敗北予測

The Economist4月9日号および電子版の記事でアメリカ大統領選候補者選びの情報を見ると、民主党ではバーニー・サンダース氏がここ最近の予備選および党員集会で9戦して8勝と健闘していることがわかります。直近のウィスコンシン州ミルウォーキーでは56%を…

帝国の野望

ネットでは4月9日号が流れています。 表紙とそしてLeadersのトップは、古代ローマ皇帝にも擬せられるほどの存在となりつつある(?)Facebookの創業者、マーク・ザッカーバーグ氏と同社が目指す更なる未来についての記事です。 なにせ登録者数16億人、うち10…

世界的ブーム、の最前線

4月2日号のBusinessには、人工知能開発をめぐる世界的な先端技術競争が人材獲得競争に発展し、それがとんでもない状況になっていることを伝える記事が出ています。 曰く、インターネットで世界的にタクシー配車サービスを運営するUberは、自動運転の研究のた…

モーレンベックだけじゃなく

このタイトルを見て、それがベルギーの首都ブリュッセルの一地域の名前であることにピンと来た方は、相当しっかりとニュース報道を見ている方だと思います。モーレンベックとは、住民の半数以上が移民という、言ってみれば「やや危ない」地域の一つなのです…

強すぎるものの悩み

ネットでは4月2日号が流れているThe Economistですが、Leadersのトップ記事は習近平主席の強すぎる権力基盤と、それが醸し出す有力者たちの見えない不満がやがてリスク要因になるかもしれない、という観測を伝えています。 確かに、最近の習近平氏の権威がこ…