新 The Economistを読むブログ

イギリスの週刊誌 The Economistを読んでひとこと

広がる投資対象

2月24日号はFinance and economicsのページで長期的戦略に立って経済運営を考える日銀・福井総裁の手腕に好意的な記事を書いています。裏返すと短期的なマーケット対応に振り回される(どことは言いませんが)中央銀行では心もとない、ということを言いたかったのかも。

囲み記事で面白かったのは、投資の対象がさまざまな分野に広がりつつあり、Exotic investmentと言われる目新しい投資対象(たとえば若手サッカー選手)への関心が高まっているが、目新しいと言われるのも時間の問題なのに、一方で拙速はリスクを高めるので機関投資家は大変だ、というようなお話です。目利きの力がないと間違ってビクトリア・ベッカムのサッカー能力に投資する人が出てくるかもしれない、という(ホントかいな)。

その他、銀行のリスク対応引当金に関する国際条約であるバーゼル2への対応を巡ってリスクになれたアメリカとリスクに慎重な対応をしようとするヨーロッパの間で温度差がある、と言う話、開発が進む中、多くの制度インフラが未開発のまま残されている南アフリカ経済の話、新興経済諸国がドルによる起債を減らしていることからこれらの国の債券相場が下がっていることなど。Economic focusはキャリートレードのお話でした。