新 The Economistを読むブログ

イギリスの週刊誌 The Economistを読んでひとこと

米中間選挙(締めくくり)

11月11日号は、Leaderに加えてSpecial ReportとUnited Statesのページを割いて、中間選挙の総括をさまざまな切り口から論じています。外交・内政、民主・共和、保守・リベラル、各州、地域、年齢(民主党の大所は高齢者ばかり、との論評)などなど。つぶさに書いてみるのも面白いかもしれませんが、そうしているとすぐに翌週号が出てしまうので、このあたりで止めて置こうと思います。一応Special Reportにはつぶさに目を通してみたのですが、やはり俗説のとおり民主党主導の議会と折り合いをつけることが政権再生のきっかけになる可能性あり、とのスタンスです。また、外交問題として懸案はイランと北朝鮮であること、内政面では移民に関する対応が成否を分ける最重要課題と位置づけています。しかし内政では民主党のアジェンダが分厚いことから、この分野でどのように折り合いをつけるかがポイントになるだろう、という分析です。

新たに下院議長となるナンシー・ペローシについての記事や、上院最後の議席となっているバージニア州(1%以内の誤差で再集計の結果が確定するのが月末)についての記事などを読んでいると、慎重な中にも共和党寄りのスタンスが明確に見て取れます。民主党より共和党のほうが「自由貿易」には好都合という判断があるのでしょうか。ペローシおばさんについては先週号で見てくれを嘆くような記述がありましたが、今週号に載っている写真を見る限りでは、嘆くほどのブスには見えませんでした。坊主憎けりゃ、じゃあるまいし。