新 The Economistを読むブログ

イギリスの週刊誌 The Economistを読んでひとこと

経済学の話題

11月11日号はEconomic Focusのページでインフレと物価の話題を取り上げています。主要先進国がインフレ抑制に成功しており、総体的な物価が安定的に推移している現状に対して、ハーバード大学大学院生のナカムラ・エミさん他による研究では、個別品目の物価はむしろ大きく変動しているという事実があることが取り上げられています。結論は、安定的な経済状況にあっても、水面下で個別の物価というものはめまぐるしく動くものだ、という言わば真理の再認識、みたいな話なのですが。

この記事に止まらず、このところ日本人の専門家による発言や、日本で観察される経済的現象が参照される事例が増えてきたような気がします。Finance and economicsのページでは、駅でおなじみの(東京地区だけかもしれませんが)、RanKing RanQueenによる「順位付け」の販促効果が参照されていましたし。

Science and Technologyのページでは、ヒトのヘルパーT細胞にHIV耐性遺伝子を植え付けることで、エイズ発症後の患者で薬が効かなかった人にも治療の見込が出てきつつある、という記事が目を引きました。遺伝子治療によりエイズが克服されることになれば、患者にとっては何よりの朗報だと思います。

明日から一週間、出張しますので11月19日号のレビューはお休みです。どうやら出張先ではインターネットが自由に使えそうにないので。。。