カップヌードルは世界の食べ物だ、という証拠
1月20日号を手にして、まず目に付くのはLeadersでも取り上げられているアメリカ大統領選挙の行方ですが、そのほかに日本に関する記事が3つと多いことにも目が行きます。アメリカについてThe Economistは特に民主党のバラック・オバマがお気に入りのようで、昨年からこのかた、ずっと期待感を込めた記事を書いています。日本ではヒラリー・クリントンを重視する報道が多いことに比べると、なんとなく違いが見えます。
日本についての記事は、ナンバーポータビリティに代表される携帯電話業界の話、日銀と利上げをめぐる話のほかに、Obituaryで日清製粉の安藤百福さんが取り上げられていたことでした。食べることで平和になる、に代表される彼の哲学が、あたかも詩の一節のように紹介されています。
昨年、スペースシャトルでカップヌードルが食べられる映像が世界に伝えられたことで、彼の啓蒙活動は完結した、と結ばれています。
アメリカのスーパーにも普通に売っているカップヌードルですが、基本的にはアジア系の人の食べ物というイメージがありましたが、そんなことないんですね。世界平和の象徴のような食べ物、だとしたらもっと誇らしげに思っても良いのかもしれません。