新 The Economistを読むブログ

イギリスの週刊誌 The Economistを読んでひとこと

あるチャネラーの死

1月27日号のObituaryは、アフリカ・ウガンダでチャネラーとして、また反政府軍の指揮者として活躍した50歳の女性アリス・アウマ・ラクウェナの死を告げています。

若い頃不妊で良縁に恵まれず、特技である動物や大自然とのチャネリングを通じて霊媒師としての能力を高めた彼女は、ウガンダ内戦では反政府軍の一勢力として目覚しい活躍をしたが、やがて霊能の衰えとともに敗走し、最後はケニアの難民キャンプで余生を送っていたようです。

第一次大戦で命を落としたイタリアの軍人が憑依して(ラクウェナは彼の名前)、類稀れな戦闘指揮力を発揮した他には、動物や大自然と話が出来たり、憑依する精霊が加持祈祷によって弾をよけたり、石ころをなげると手榴弾のように爆発したりという不思議な現象も引き起こせたように書いてあります。更に数多くの精霊が彼女には訪れていたようです。

The EconomistのObituaryには、こんな記事も載るの?と驚かれた向きもあるかもしれません。確かにチャネラーの記事が載ったのはもしかすると始めてかも知れませんが、決してこれは異常値でも何でもなく、本当にさまざまな人の死亡記事が載ります。そしてその記事が物語る世相の変化は何なのか、考えてみると面白いです。

2月3日号が配達されてきたので、早速明日からこちらをご紹介します。ぱらぱらとめくったところでは、映画「硫黄島からの手紙」の評判が良いみたいですが。