新 The Economistを読むブログ

イギリスの週刊誌 The Economistを読んでひとこと

注目株は?

といっても株式の話ではありません。2月3日号は、LeadersのトップでIndia overheatsと題して、過熱するインドへの期待とインドが抱えるハード・ソフト両面のインフラ整備の立ち遅れについて報告しています。先週のEconomic focusで、インドの潜在的成長力(顕在的成長では中国に劣る、としたもの)について示唆的な記事がありましたが、それと繋げて読むとなるほどな、と読める記事です。その他Leadersで目を引いたのはアフリカへの科学技術投資の必要性、コソボ独立への道のり、中国の胡錦涛主席がスーダンを訪問したこと、などでしょうか。そのすぐ後にBriefingで中国の宗教事情について詳報があります。ここまでの紙面で圧倒的に言及が多いのはインドとそして中国です。無論この二つが今世界経済の注目株であることに異論を唱える人は少ないだろうと思うのですが、ちょっと目を引いたのはアフリカへの科学技術投資、という記事でした。ODAの仕事をしていると、どうしてもアフリカへの対応について考えることが多くなるので、あるいはそのせいかもしれません(妊娠すると世の中妊婦が増えたような気がする、猫を飼うと世の中に猫が増えたような気がする、等の例でお考え頂くとわかりやすいでしょう)。

中国の宗教事情も面白い論題です。法輪功の記憶もさめやらない中、中国政府は足元から徐々に宗教への規制を緩和しつつある、というかそうせざるを得ない状況になってきている、というような内容ですが。

胡主席スーダン行きについても併せて深読みしてみようと思います。今週どこかで機会があったら書きますね。