新 The Economistを読むブログ

イギリスの週刊誌 The Economistを読んでひとこと

地球を冷やすには

3月10日号のTechnology quarterlyは読んでてわくわくします。科学技術のさまざまな発想に想像力を掻き立てられるからです。地球を冷やしてしまえ、ということでGeo-engineeringという地球規模の(どうかすると宇宙規模の)技術的対策が検討されている(大半は検討で終わるのでしょうけれど)そうで、地球と太陽の引力分岐点(ラグランジェ・ポイントと聞いてすぐそれと判る方、科学ヲタクかもしれません)に影を作って、地球に到達する太陽光を減らして冷やそうとか、かつての公害や噴火のように、大気中に硫化物質を滞留させて日照を減らそうとか(他に悪い影響が出そうな話)、もっとすごいのは海の水をそのまま噴水のように大気中高く打ち上げて(ご丁寧に想像図が入っています)それで大気を冷やそうとか。まあどれも、日本の発想ではないなとすぐに判るスケールなのですが。実現までには道のりも遠そうですし、さまざまな問題があることは一寸読んだだけでわかりそうなものです。

あとは新型ディスプレイ(紙状のものがすでに商品化されている)、Wiiで火がついた「体を動かすゲーム」(やせる効果もある?)、コールセンターのオペレータの質を上げる教育ロボットシステム、セールスなどのスパムメールに課金するシステム(実現したらスパムが減りそう)、個人別車両を提供する公共交通機関のアイディアなど。まだ読んでる途中なので、もっと面白いものがあったらまた書きます。

それにしても、安倍首相が簡単に「河野談話」を追認するとは思いませんでした。Letters投稿の機会を失った