新 The Economistを読むブログ

イギリスの週刊誌 The Economistを読んでひとこと

大国としての中国

まだ時差ボケが厳しいんですが、とりあえず日本に帰ってきたのでブログ再開です。さて。

3月31日号は表紙に卓球をするドラゴンと大衆の絵が示すとおり、中国特集が組まれています。まずはLeadersの冒頭に「アジアに於ける中国の偉大なゲーム」という題で、アジア域内における中国の存在と、日本やインドとの間に残る領土問題、台湾問題等について域内諸国間に友邦が少ないことを疑問として提示しています。なぜ中国には支持者が少ないのか。

とりあえずは妥当な見解として、共産党政権が内政面で政治的自由を許さないことをその理由としてあげています。中国が政治的開放と多党制を導入すること(ダイレクトに「民主主義」といわないところが面白い。看板は共産党のままでも可、ということですね)こそが近隣諸国の心の緊張を解く鍵だ、と言うのが結論です。

その他Leadersは米議会とホワイトハウスとの対立関係の深刻化、スペインとオーストリアに残る外資規制(「ハプスブルグの呪い」という題です)、選挙を向かえるジンバブエムガベ政権の今後、和平交渉が一歩前進した北アイルランド問題など。ジンバブエムガベ大統領については、その後のBriefingでも詳報されています。また、中国については真ん中あたりに14ページの特集記事があります。