新 The Economistを読むブログ

イギリスの週刊誌 The Economistを読んでひとこと

ぜいたく品市場あれこれ

6月2日号のBuisnessのページには、急激に進む経済成長を背景にしたインドと中国のぜいたく品市場についての報告があり、両国の対比がちょっと面白かったので報告します。

メインのコラムはインドについてのもので、中国は囲み記事で「ちなみに中国は・・・」といった感じの扱いだったのですが、先ずは注目のインド。

現在10億人の人口に対して金持ちといえる百万ドル長者はわずか10万人ていどなのに、今後3年間続くと予想される二桁成長の結果、2025年には中産階級市場が今の10倍にも膨れ上がるだろう、との予測があるそうですが、そうなると民生品需要が膨大な市場となることが見えてきます。現在は規制で外資の参入が難しい小売業で、規制の外にあるのが製造販売業だそうで、この隙間をついてヨーロッパの高級ブランドが次々とインドに進出しているのだとか。最も最上級の金持ちは、すぐに海外旅行に出かける(勿論より税金の安い国で買物をするために、ですよ)ので、インド進出がそのまま丸儲けを保証するものではないようですが。。

さて中国は、というとやはりまだ共産主義のお国柄、超ぜいたく品といえども不平等感を演出しないような売り方、が求められているのだとか。ヨーロッパや日本では肩で風を切るような超高級ブランドも、肩身の狭い思いを強いられるシーンがあるようです。