新 The Economistを読むブログ

イギリスの週刊誌 The Economistを読んでひとこと

凧発電

6月9日号を読み進めてゆくと、珍しくLexingtonのページで政治とは無縁に見える人気テレビドラマ"The Sopranos"についての論評がありますが、さすがはThe Economistだけあって、テレビドラマ=アメリカ文化と海外におけるアメリカの受容度に結びつけた分析をしています。一昔前に比べると見なくなったとは思いますが、一寸前の「アリー・マイラブ」から、最近の「デスパレートな妻たち」など、たしかにアメリカのソフトパワーを示すといえる人気テレビドラマは今でも世界中で見られているのだろうと思います。

The Americasは、ベネズエラに追随する形で「反米左翼」へと進むボリビアの現政権が、それでもなんとか独自性を保とうとしていること、カリブ海のトリニダッドで捕まったイスラム過激派、元大統領候補でフランスとの二重国籍を持つ女性がゲリラの人質になったことがきっかけで微妙になったフランスとコロンビアの関係など。Middle East and Africaでは久しぶりに長期低落傾向を歩むケニアの現状が詳報されています。

さて、今週号は三ヶ月に一度のTechnology quarterlyが載っています。一つ目の記事は空中に凧を浮かべて発電できないか、という構想についてのものですが、ジェット気流を使って発電するというアイディアは確かに面白いと思います。ただ、メンテナンスをどうするんだ、または綱が切れて飛んでいったらどうするんだ、等々解決されるべき問題は多そうに見えます。あとはトロントで実施されている低温の湖水を利用した地域冷房システム、電子工学の応用による視力回復技術あたりまで呼んだところです。明日はこの続きを。