新 The Economistを読むブログ

イギリスの週刊誌 The Economistを読んでひとこと

それだけですか?

3月15日号です。

折り良く、というか絶妙のタイミングで暴動が起きたチベットに居合わせた外国人記者はThe Economistの特派員だけだった、とかいう報道もあるようですが、その真偽やそれがどういう意味を持つかについては、Web版の記事や、おそらく来週号に載るであろう詳報を見て分析したいと思います。

今週号のLeadersですが、最初は多分特派員のチベット派遣と関係しているのでしょうけれど、資源獲得を目指して世界に進出する中国について。ちなみに今週号の特集記事も同じ内容です。次に在留外国人を対象とした英国の税制改正について、そして流動性確保に関する中央銀行の責任について(どこかの国では総裁の任期切れが刻々と近づいていますが)、さらに複数政党制の浸透と民主化が進むマレーシアについて、二選を果たしたスペインの左翼ザパテロ政権について、となっています。

一寸残念だったのは、Lettersで民主党岩国哲人さんが、2月23日号の日本特集に対して異を唱える投稿をされているのですが、その内容が、?ガソリン税や道路建設財源等に関する民主党の主張が取り上げられていないのは残念だ、?国名をもじったタイトルで尊重されるべき国号をもてあそぶのは国旗を燃やすのと同じであり、いかなる国号もこのように扱われるべきではない、という二点です。同じくタイトルに反論するにせよ、野党第一党の責任ある立場で発言するならば、どこぞの小役人がこねそうな屁理屈ではなく、望むべくは大向こうをうならせるような「対論」を述べることではなかったかと。

国際社会にも、あるいは国内には更に、日本の停滞によるPain(痛み)は確かにあるわけです。その原因がどこの誰なのか、裸を子供に指摘された王様がうろたえたのと似たような反応を示されたのでは、高が知れた国、と取られても何の文句も言えないと思います。もし仮に民主党が株式を上場していたとしたら、まちがいなく暴落を呼ぶようなご発言ではなかったかと。いや、多少きついことを申すようですが。