新 The Economistを読むブログ

イギリスの週刊誌 The Economistを読んでひとこと

アメリカは変わるのか?

3月29日号、特集記事は「ブッシュ後」のアメリカについてです。ある意味で現実的というか、ブッシュの後は誰が大統領候補になろうとも、アメリカが現在直面しているさまざまな外交課題、すなわちテロとの戦い、イラク、アフガン、自由貿易、中国、対欧州、その他もろもろとの対峙は続くということ、また民主党支持者は拡大してもこれら課題は変わらないこと、最近は中国問題がクローズアップされているが、外交課題としてはテロとの戦いのほうが重要度が高いことなど。欧州との良好な関係や、先進国中若年層が最も多く、人口が増加基調にあることなど、アメリカにもさまざまなアドバンテージがあることについてもきちんと目配りがされています。

面白かったのはBritainのページで、アメリカ人とイギリス人の意識調査をグラフ化してあるのですが、それを見ると平均的アメリカ人がイギリス人に比べてより宗教的で、風俗習慣について不寛容で、国連を信じていないかなど、差異が視覚的に捉えられます。

現在の編集長ジョン・ミッケルスウェイトがアメリカ特派員だったせいもあるのでしょうか、特に最近はアメリカについての記事に読み応えのあるものが多いと感じます。さて、本当にアメリカ大統領は誰になるのでしょうか?民主党はオバマ候補が勝ち切るのか?どうも今ひとつ決め手に欠けるような気がするのですが。。。そろそろThe Economistの予測も具体性を帯びてきてもおかしくない時期ですが?