新 The Economistを読むブログ

イギリスの週刊誌 The Economistを読んでひとこと

遺伝子は人間の優劣を決めるのか

4月5日号の後半です。Internationalでは揺れ動きながらも選挙結果を受け入れようとするパキスタン、アフガニスタン問題をめぐりゆれるNATO、Businessでは長らく日本の独壇場だった太陽電池による再生可能エネルギー分野でトップシェアを奪ったドイツのQ-cellsという会社と、ドイツを中心とする再生可能エネルギー分野でのビジネス(まだまだ補助金が必要)について、スピリッツメーカーの合従連衡、インドのファッション産業、(外人)観光客立ち入りを制限した築地魚市場あたりが面白かったです。

Briefingは「金持ち父さん、貧乏父さん」などで有名になった「ファイナンシャル・リテラシー」という考え方について。サブプライムローン問題の原点は、リテラシーのない人が危険な取引をしたから、という側面にも光を当てつつ、教育の果たしえた役割について分析しています。

Finance and Economicsではベトナムのバブル崩壊、Economic focusでは豊かさと体格の相関についての話題が興味を引きました。Science and technologyでは遺伝子がタバコを吸うようになるかどうかを決めるという報告と、その遺伝子が肺がんの罹患率をも決めるのではないかとの研究報告、そしてアジア人に多い遺伝子がドーピングチェックに対する反応を出にくくする、との何やら意味ありの記事(何を言いたいんだ?と読んでいてささくれが立ちますが)。ちょっと飛びますがObituaryではビートルズのレコード会社のCEOだったニール・アスピナル氏の逝去を伝えています。