新 The Economistを読むブログ

イギリスの週刊誌 The Economistを読んでひとこと

矛盾してない?

4月12日号です。
まずはLeadersですが、アメリカ経済の急激な減速と、これは1990年、2001年に見られた景気後退より深刻なものになるのではないかとの予測について書かれています。次にヨーロッパとロシアの関係で、主にロシアの内政と絡めて、ミサイルよりもガス供給が喫緊の課題になるのでは、との観測記事があります。次に中国とミャンマーをめぐり、中国が国際社会の評判を良くしたければ、ミャンマー問題にこそ取り組むべきだとの意見記事が出ています。次にインドの財政政策について、元シカゴ大学のラグラム・ラジャン氏が取り組む金融業界の改革は見ものである(おおむね好意的)との記事、そしてワイヤレス社会の進化は職住の境目をなくし、新たなライフスタイルの創造につながるとの記事が載っています。

自身ちょうど自宅近くのSOHOで仕事を始めたところなので、この記事はいたく同感、と思って読んでました。通勤時間を仕事に振り向けることで効率が上がり、昼休みを長く休めるようになります。ワイヤレスのおかげでどこでもオフィスのサーバーにつながり、VPN技術がイントラネットでも何でも快適につないでくれます。たくまずして未来の労働条件を実践する羽目に陥ったということでしょうか。

Lettersも、鋭い論調の投稿が目立ちましたが、特に目を引いたのは、「オバマ候補がミシガンやフロリダは党紀違反なので選挙結果を勘定すべきでない、一方スーパー代議員は予備選の選挙結果を覆すべきではない、と言っているのは主義など関係なしに自分の有利になる話をしているだけだ」という投稿です。なるほど、民意尊重とあれば党紀の関係とは別に、ミシガンとフロリダがどうであったかは議論すべきでしょうし、党紀優先ということであればスーパー代議員には独自の心証で投票してもらうべきでしょう。ま、一言で言えば矛盾してるということですね。