新 The Economistを読むブログ

イギリスの週刊誌 The Economistを読んでひとこと

ワイヤレス社会がもたらすもの

4月12日号の特集記事は、いまや町のあちこちで見かけるようになったワイヤレスインターネット接続が社会を変える、という内容です。いわゆるブロードバンド接続や無線LAN環境の普及は、「どこでもオフィス」と言えるような就労環境を作り出しており、何も通勤しなくても、自宅やカフェなどでいくらでも仕事ができるようになってきている、と言う内容です。The Economistはこのような働き方をする人たちのことをNomad(=遊牧、漂流する人のこと)と呼んでいます。そういえば、元ちとせの歌で「ノマド・ソウル」というのがありましたが、あんまり関係ありません。

実は私も最近自宅近くのSOHOなどで一日中本の原稿を執筆している関係があって、この記事が触れている無線環境に大変助けられています。このため特に強くそれを感じたのですが、良い面はどこでも手軽に仕事ができること、悪い面は通勤時間がなくなった以上にメールなどに拘束されやすいこと、でしょうか(どうかすると朝7時すぎから夜11時近くまでPCと格闘しています)。「どこでもオフィス」は便利なのですが「いつでもオフィス」は、精神衛生上あまりお勧めできるものではないですね。でもまあ、忙しいときは仕方ありませんが。

いつでもつながっていることが当たり前、となると今度は休暇にPCを持ってゆくかどうかについてのソリューションや、つながらない避難地への逃げ込みニーズなんていう新たなマーケットチャンスも出てくるかもしれませんね。いやすでに私自身、連休の遠出には自動返信で「休んでます」というメッセージが出るようにしてゆこうと考えているのですが、ちょっと前まで出張等でよく使われていた不在を告げる自動返信メッセージが、出張先にもネット環境が普通に行き渡ったためか、世の中では最近使用が激減しているのだそうで。これはとあるメーリングリストで実際に発生していることだそうですが、このあたりにも「どこでもオフィス」「いつでもオフィス」化現象が見てとれますね。

連休が、近づいてきました。