新 The Economistを読むブログ

イギリスの週刊誌 The Economistを読んでひとこと

静かなる津波

4月19日号の表紙と、Leadersのトップは"The silent tsunami"というタイトルで、世界中を襲う食糧の高騰についての記事が載っています。具体的にはBriefingや、バングラデシュや中国についての地域記事で詳報されているようなので、分析はそちらを踏まえて、とさせていただきます。そのほかLeadersでは、イタリアで三度返り咲きに成功したシルビオ・ベルルスコーニ新首相、経済政策面で民主党的な路線を打ち出した共和党・マケイン候補(この人はもともと温暖化対策に早くから熱心だったり、共和党では異端だったのですが)、依然として収拾がつかないジンバブエの大統領選挙(南アフリカが乗り出しても、結局はムガベ大統領の延命策に歯止めはかからないどころかさらに悪化)、ブラジルで発見されたといわれる大規模油田がもたらす経済効果、デリバティブ市場の拡大についてなど。Lettersで面白かったのは、ヒースロー空港問題に関するコメントが、空港待合ロビーのお客さんから何通か寄せられていたことです。ワイヤレス社会は、そんな同時性のにじみ出るレターを現実のものとしてくれているようです、おっとこれは先週の特集だっけ。