新 The Economistを読むブログ

イギリスの週刊誌 The Economistを読んでひとこと

しぶとくサバイバル

4月26日号のMiddle East and Africaは、なんというかしぶとく生き残るものたちのお話が目立ちました。

まず一つ目、というか一人目はイラクのマリキ首相です。ムクタダ・アル・サドル師のシーア民兵との均衡を築き、いつのまにかトップに橋頭保を確保した、というところだそうで、当初メディアで訳知り顔のコメンテーターたちが言っていたよりもずっと長持ちしてます、と。

次に二つ目ですが、サウジアラビアの女性差別について。いまだに男の許可なしでは何もできず、男の立ち合いがないと病院にもかかれないとの話ですが、数ある女性人権条約を批准しながら、また国際NGOに対しては、女性に車の運転をさせよとの申し入れに「近い将来」対応を約束しながら、いまだしっかりとワッハーブ派の教えは守られているようです。Soverignity(国家主権)よりも尊重される教義があればこそ、ということなんでしょうけど(ちなみに公開処刑もまだしっかりやってるはずです)。

三つ目はご存じジンバブエムガベ大統領。選挙で負けたといわれているのに結果を認めず、しっかりと居座っています。御歳84歳で、アフリカの周辺国からも疑問が呈されているようで(特に南アの時期大統領、ヤコブ・ズマ氏は声を大にしているとのこと)、いつまでしぶとく大統領の座にしがみつかれるおつもりやら、といったところでしょうか。