新 The Economistを読むブログ

イギリスの週刊誌 The Economistを読んでひとこと

十万分の19

5月3日号です。
Briefingはフランスのサルコジ大統領の特集で、当選直後の華々しい活躍から、離婚と結婚を経て特に経済面の成果が期待を裏切ったこともあいまってか支持率が低空飛行にある(それでも37%!)現状についての分析に加えて、「経済自由化と雇用や最低賃金水準の保証を両方公約するのは矛盾」との指摘もありました。

Asiaで目に付いたのは中国・上海のごく近くにある太湖の汚染状況についての報告です。富栄養化現象のため、大量の毒性植物プランクトンが発生、汚染は深刻化しているとのこと。ちなみにこの湖はかつて上海蟹で有名だったところです。

日本も、いわゆる暫定税率問題に絡めて福田政権の低い支持率(安部政権の末期より低い)の話、そして硫化水素自殺に関して人口あたりの自殺者が多いとの報告も載っていました。何でも人口10万人あたり19人と、先進国中のトップで似いいがフランスの15人、ついでカナダ、ドイツ、アメリカが10人となっています。宗教的に自殺に寛容な仏教・神道の影響以外にも、「失敗した人に生涯恥を背負わせるような社会的扱いをしないこと」を勧めています。