新 The Economistを読むブログ

イギリスの週刊誌 The Economistを読んでひとこと

時間切れ・・かな。

5月10日号です。

Leadersのトップと表紙はミャンマーを襲ったサイクロンと、国際緊急援助に消極的な姿勢をとり続ける軍事政権について。「そも、軍隊は命を救うためにあるものだろう」との指摘は正論です。もっとも、敗色が濃くなった太平洋戦争末期の日本軍がたとえば沖縄戦でどのような行動を取ったか、当事者の証言なども合わせて考えると、この正論が常に履行されるとは限らないようです。孤立無援だった日本軍に比べて、支援の手を断って国民を救わないというのですからミャンマーの現状はさらに悲劇的と言えます。

Leadersのその他の記事は、勝利が見えてきた米民主党バラック・オバマ候補、失政と人気低迷にあえぐ英ブラウン政権、出口が見えないまま60周年を迎えるイスラエル・パレスチナ問題、アメリカのサブプライムローン問題の後始末について、そしてロシアのメドベージェフ大統領就任について、となっています。これにつづくBriefingがオバマ候補と黒人問題についての記事なので、サイクロン問題がトップに来てはいますが、記事の深堀感は二番目の記事のほうが強いです。一読した感想は、オバマ候補の勝利予測とヒラリー・クリントン候補への静かな退場勧告、という感じでしょうか。

なお、ロシア語でメドベードとはクマのことだそうです。くまさん、ですかね新大統領は。