新 The Economistを読むブログ

イギリスの週刊誌 The Economistを読んでひとこと

インドにとってのアフリカ

5月10日号の後半です。
Charlemagneは、主権の制限が不人気なことからリスボン条約(EU憲法)を否決する可能性が濃厚なアイルランドと、これによるEU内の相対的な位置の低下について。経済的には外国投資を引き付けて急成長した同国ですが、EU内においては依然として小国で影響力が小さいため、否決イコール仲間外れの道が待っているようです。

Businessで目に付いたのはインド最大の携帯電話会社バーティ・エアテルが南アフリカ最大の携帯電話会社MTNを買収する、という話。かたや国内のビジネス環境は発展途上にあるものの、こなた最先端の頭脳が演じる国際的なM&Aについて、インドは他の途上国の追随を許さないところがありますね。中国がアメリカで大きくなったようにはアメリカを頼れない環境も手伝って、もともとインド人の多く住むアフリカを市場として、インドはその成長を確実なものにしようとしているのかもしれません。日本は主に国際協力の世界でアフリカを見ようとしていますが、本気でアフリカへアプローチするのなら最新のビジネステクニックでインドと組む、という手が正解なのかもしれません。