新 The Economistを読むブログ

イギリスの週刊誌 The Economistを読んでひとこと

あけおめ世界中

5月24日号も後半にかかってきました。Europeでいくつか面白い記事があったのですが、まずフランスでメールの略語が問題になっているという話。そもそも英語の広告すら、フランス語の訳がついてないと掲示できないというほど言語に敏感な国だけあって、携帯のテキストメッセージなどで使われる略語が若者の間で一般化していることに対して、「このままでは意思の疎通ができなくなる!」とサルコジ大統領も問題視しているそうです。2M1と書いてdemain(明日)と読むそうで、確かに2はドゥ、M、1はアンなので、続けて読めばなるほど、と思わなくもないのですが、半世紀も前にこれをやっていたら立派に暗号扱いされたでしょうね。

イタリアでは、ベルルスコーニ新政権が打ち出した移民制限政策が、どさくさにまぎれてロマ人(ジプシー)を締め出そうとしていることへの疑義について。そもそもEU市民権を持っている人を、強制的に立ち退かせようと言う話らしい。。。。タイトルのRome vs Romaには座布団一枚です。

Charlemagneは、外国産品を締め出しヨーロッパ産の高価な農産品を優遇するEU主要国の共通農業政策(CAP)を槍玉にあげて、「パンがないならケーキを食べたら?」といったと伝えられるマリーアントワネットと同じだ、とこきおろしています。さすがThe Economist、自由貿易の守護者を標榜するだけのことはありますね。