新 The Economistを読むブログ

イギリスの週刊誌 The Economistを読んでひとこと

行ったり来たり

5月31日号です。出張に出るタイミングに配達が間に合わなかったので、今週はウェブに出ている記事を見ながら出先からのアップになります。印刷物だと、手にとってざっと眺められるので消化効率が高いのですが、速くなったとはいえホテルの54Mbpsの無線LANでウェブページを行ったり来たりするのはまだまだ軽やかとは言いがたいです。

それでも時間さえかければきちんと記事を読んで消化できる上に、コメントがつけやすい、または関連リンク間を飛びやすい、Webオンリーの記事も参照できるなど、こちらはこちらでメリットもあるのですが。

さて内容です。まずはLeadersなのですが、70年代のオイルショックに続き、再び4倍もの高騰を見せた原油価格とそれがもたらす影響について。懐かしい日本の省エネルックまで参照されておりましたが、日本もいまやクールビズがすっかり定着、とこれは原油価格より地球温暖化の話でしたっけ。肝は、前回のオイルショックで発電事業から重油がすっかり姿を消したことに触れ、輸送システムへのエネルギー供給が100年来続いた石油独占から脱皮する機会ではないか、との論評がなされています。すると、原子力発電プラス電気自動車ということでしょうか?だとすれば地球温暖化への効果も期待できるかもしれません。原子力が持つ技術的リスクを徹底的に研究して、より安全性の高い技術を確立する必要性がかつてなく高まったと言えるかもしれませんね。

ゴードン・ブラウン英首相の政権運営にかげりが増していることに続き、日本のコーポレートガバナンスに関する記事が出ていました。アデランスの社長交代劇にあわせて、TCI社によるJパワー株取得の件も引き合いに出されながら、日本的経営をかたくなに守ろうとする経営者、成果主義を受け入れられない企業、といったある意味でステレオタイプの分析がなされていますが、記事冒頭に書かれているように「開放と閉鎖の間で揺れている」との分析は大枠で当たっているのではないかと思います。こちらも行ったり来たり?

その他はEU拡大について、イランの核開発についてなど。

いや、これだけ書くのに一時間もかかってしまいました。もう少し慣れが必要ですね。