新 The Economistを読むブログ

イギリスの週刊誌 The Economistを読んでひとこと

心動かすもの

8月23日号です。

ウェブはすでに8月30日号になってますし、特に米大統領選をめぐる動きが活発なため、どうしてもそちらに目を奪われがちですが、なかなかどうして捨てがたい記事があったのでそちらについて。

まず、Science and technologyです。ヘリコバクター・ピロリ菌という最近の名前を聞いたことがある人は少なくないと思います。人間ドックでバリウムを飲まされる部屋あたりには、お約束で胃ガンの元凶であるかのようなことが書かれたポスターが貼ってあったりします。いささか驚きだったのは、確かに胃ガンの原因ではあるらしいのですが、この菌を除菌すると今度は食道ガンの確率が高くなるらしい、そしてこの菌が胃液の強酸化をある程度防いでくれているらしい、という研究が発表されたという記事が出ていたことでしょうか。

http://www.economist.com/science/displaystory.cfm?story_id=11959214

あとはグルジア問題でロシアとの関係悪化が何に響くといって、スペースシャトルの退役を2年後に控えた宇宙開発だそうで、民間の衛星打ち上げロケットを改造して人間が乗れるようにするのが目下のところもっとも効率的なやり方らしいです。

http://www.economist.com/science/displaystory.cfm?story_id=11959182

その他、人間の顔の横幅と攻撃性には相関関係がある(?)というお話など。

http://www.economist.com/science/displaystory.cfm?story_id=11959198

Obituaryは、詩の力でパレスチナ人の痛みを訴え続けた詩人マハムド・ダルビッシュ氏の逝去を伝えています。

http://www.economist.com/obituary/displaystory.cfm?story_id=11959317