新 The Economistを読むブログ

イギリスの週刊誌 The Economistを読んでひとこと

眼鏡違い?

9月6日号の地域記事です。United Statesは選挙へ向けて、という感じの記事や、ペイリン共和党副大統領候補の地元であるアラスカについてなど。で、Lexingtonがちょっとした見込み違いの記事を書いていて、いわくペイリン女史の経験不足と能力について疑義を呈するというロジック。たとえばダン・クエール元副大統領のほうが経験値では勝っていた、そのような疑義を呈される人を次々と閣僚に指名して周囲の不信を買ったのはブッシュ現大統領ではなかったか、だとするとマケイン氏もブッシュ大統領と同じことをしている、という内容なのですが。

肝心の選挙戦は、何と今週に入ってマケイン候補がオバマ候補に二桁ポイントの差をつけてリードするという展開になり、ペイリン効果という分析もあるくらいです。疑義ある候補の登用が自らの首を絞めているとすると、この展開は説明がつかないでしょう。能力や経験以外の点で、ペイリン候補の抜擢が支持されたということではないのでしょうか。このあたりが閣僚や要職への登用と選挙に臨む副大統領「候補」との大きな差(後者は選挙の洗礼を受ける)だと思います。The Economistともあろうものが、との批判は不可避ではないでしょうか。

http://www.economist.com/world/unitedstates/displaystory.cfm?story_id=12066224