新 The Economistを読むブログ

イギリスの週刊誌 The Economistを読んでひとこと

IT業界の進歩

9月6日号、ビジネスのあたりです。

まずは、Googleが発表した新しいブラウザであるChromeについて。マイクロソフトネットスケープを駆逐したのはそんなに昔のことだったかとも思うのですが、IE7追撃の一番手だったFirefoxへの出資にはあきたらず、独自開発でゼロから立ち上げたのがChromeだそうで。しかもその発表はメディアを通じてではなく、自社サイトに連載されているマンガを通じて、というのがいかにもIT業界の雄らしい話に聞こえます。確かに自分のPCに載せたソフトではなくネット経由でアプリを使うようになると(ASP)、ブラウザの優劣はそのまま環境の優劣につながるようになるわけで。まだChromeは使ってみてないのですが、どんなものなのか試してみたい気はありますね。

http://www.economist.com/business/displaystory.cfm?story_id=12070730

Face valueでは、ハードのDellなみにソフトを安く提供するというAdventNet社のCEO、スリンダル・ヴェンブ氏の横顔が紹介されています。名前の通りインド人で、彼の国の超名門、IIT(インド工科大学)のご卒業。いわく「インドや中国の価格がソフト業界では国際価格になってゆくでしょう」とのご託宣。確かに、品質が同じなら価格は安いほうに流れるのが世の常ですからね。

http://www.economist.com/people/displaystory.cfm?story_id=12052307

あと面白そうなのはイスラム金融の話と、日本経済もまだまだ、という記事ですかね。確かに米欧への輸出依存度が減ってきていること、民間セクターの痛み方は米欧に比べてまだましな状況という分析は成り立ちうるので、日本への期待が集まってもおかしくはない状況だと思います。それに比べて政治は。。。ハァ(溜息)

http://www.economist.com/finance/displaystory.cfm?story_id=12059274