新 The Economistを読むブログ

イギリスの週刊誌 The Economistを読んでひとこと

とても注目される後継首相とは

9月13日号の地域記事を通覧して、やはり目立ったのはMiddle East and Africaのトップを飾ったイスラエルの与党Kadimaの党首選挙についての話だと思います。日本時間の今晩行われる選挙で本命視されているのが現外務大臣で、クリーンさを売り物にしているジピ・リブニ女史です。独立の闘士だった両親の元、元来保守派だった彼女は保守系政党Likudの分離に伴い、オルメルト現首相の創設したKadimaに合流したこと、清廉さを売り物にしているが、実際はパレスチナとの交渉においては時間をかけることをいとわないしたたかな政治家だ、との分析です。この選挙は、かなりの確率でイスラエルの後継首相を決めることにつながるであろうことから注目度も大変高くなっています。Leadersで取り上げたことに続き、国会の勢力分布や各党の思惑などまでかなり詳細な内容の記事で彼女(または対抗馬のモファズ氏)の今後を占おうとしているのですが、「世界で最もトリッキーな仕事」に取り組まなくてはならないだろう、との言葉で記事は締めくくられています。

http://www.economist.com/world/mideast-africa/displaystory.cfm?story_id=12208742

この一瞬、猫も杓子もリーマンとAIGですが、日々のニュースがそうであればこそ、「週刊誌で把握するニュース」がもたらしてくれるバランス感覚のメリットを感じざるを得ません。そんな向きにはお勧めの記事ですね。