新 The Economistを読むブログ

イギリスの週刊誌 The Economistを読んでひとこと

今だからこそ

10月11日号です。

出張先のため、もっぱらネットで読んでいます。本だとさっさとめくれるのに、いささか勝手が悪いです。
とりあえずLeadersですが、世界的信用収縮について、カナダの選挙について、休眠技術について、そしてアフリカの現状についてとなっていますが、やはり信用収縮問題がもっとも長い記事になっています。

アフリカについて、あまりよい話はないけれど、「アフリカ流社会主義」が淘汰され、民主的な政府が増え、海外投資がだんだんアフリカに向かいつつある現状を捉えて「希望はある」との分析をしています。正鵠を得ていると思います。このこち問題は、その発展に正面から立ち向かえるだけの政府や経済基盤、人材育成が進むかというステージにだんだん移ってくるように思います。むろん時間はかかるでしょうけど。この部分、日本のODAが得意なフェーズでもあるので、向こう10年を考えたときの絵姿は今までとずいぶん違ったものになるのではないかと期待します。
http://www.economist.com/opinion/displaystory.cfm?story_id=12381162

世界的信用収縮について、やはり参照されるのは「失われた10年」に突入したころの日本の政策ミスで、不良債権の国有化をいち早く進めて危機を乗り切ったスウェーデンとの対比で語られています。G7でブッシュ大統領が自ら協力を求めたほど各国政策当事者の意識は高いわけですが、であればなおのこと経験値の共有や「私の二の舞になるな」的な「失敗に学ぶ」情報発信をこそ日本は求められているのではないでしょうか。というコメントをアップしようと思ったのですが、出張先の国ではこの手のサイトが閲覧できないようになっているらしく、記事を読むところまでしかアクセスできませんでした。残念!
http://www.economist.com/opinion/displaystory.cfm?story_id=12381429