新 The Economistを読むブログ

イギリスの週刊誌 The Economistを読んでひとこと

根深さ

12月20日号のAsiaには、"United against the wrong enemy"と題してムンバイの同時多発テロ事件に関連して、いわば逆切れ状態にも近いパキスタンの現状が報告されています。ようやく犯人探しに着手したものの、反ヒンズー的「聖戦」は教育機関にあって半ば公式に肯定され、その結束は高まることこそあっても、とてもではないがテロが悪であったとの認識に近づくことはないと思わせるほどの高まりを見せている、と。。。

注目すべきは、ウェブに投稿されたコメントの多さで(12月22日日本時間で午後10時段階で198件!)、冷静な意見ももちろん数多くあるのですが、それ以上に「逆切れ」状態を示すニヒルな意見も数多く投稿されているようです(ちなみに、とてもではありませんが全部読む気力はありませんでした)。

同じアジアの住人として、この根深い問題をどう考えるのか?何より平和、との絶対価値に支配された世界観からは到底答えなど見えてこない領域です。