新 The Economistを読むブログ

イギリスの週刊誌 The Economistを読んでひとこと

国際社会の無力

あけましておめでとうございます、と言うことも憚られる位、世界各国のメディアはイスラエルのガザ地区侵攻というニュースに塗りつぶされています。1月3日号のThe Economistも表紙とLeadersに関連記事が出ています。websiteでも最多コメントの2位と3位が関連記事なのですが、こんなとき少し助かる気になるのは印刷媒体だと即時性という罠から多少なりとも自由なので、自らのペースで物事を見つめ直すことができる点でしょうか。さもなければネットの向こうから伝わってくる悲劇の第一者・第二者たちの生の声が持つ迫力に抗して冷静な判断をし続けることは決して簡単ではありません。

The Economistは印刷媒体としての面目を躍如としつつ、アングロサクソン流の視点からイスラエルを真っ向非難する論調とは一線を画した報道を行っています。いわく、2006年にイスラエル軍がガザ地区から撤退したあと、ハマスが継続的に仕掛けたロケット攻撃と、それに対するイスラエル側からの警告は今回の侵攻を想起させるに十分であったと。

それ以外にもバングラデシュの総選挙で野党が勝利したこと、日本の不況で苦境に立たされる日系人を含む外人労働者の現状など、前半だけですがとてもおめでたくない記事が目白押しです。新年号ということでいつもより少し薄いのですが、厚さに関係なくじっくり読んでみたいと思っています。

昨年終盤は出張や仕事でちょっとブログをさぼり気味だったので、今年はコンスタントに続けてい期待と思っています。というわけで今年もよろしくお願いします。