新 The Economistを読むブログ

イギリスの週刊誌 The Economistを読んでひとこと

久しぶりに、日本ですけど

1月24日号のFinance and Economicsに、Early in, early outという題で久しぶりに日本の記事が出てました。最近は、アジアの出来事も日本以外の話が多くてすっかり影が薄くなった日本ですが、別にこの記事も良い話が書いてあったわけではなく、経済危機の直撃を受けなかった日本の経済状況が欧米より急激に悪化していることについての、ごく通常の論評以外の何物でもありませんでした。で、The Economistにしてはつまらない月並みな結論として「政治の責任」が匂わされていて。

本文はなーんだという感じだったのですが、読者のコメントを読んでいてへえ、と思わされたのはカナダ人の方のお話で、比較的政治のリーダーシップが弱く、そのせいで経済がへこむあたり、日本とカナダは似ているという意見です。そういえば両国ともG8の中では比較的おとなしく、いつもアメリカの後ろにいるというイメージが近いという気もします。そのくらいアメリカの影響力は強く、そのくらい選択肢のない環境にいたということなのでしょうか。外から見るとよく見える、という点でもカナダが持つ良いイメージに近いものを日本も外国から持たれているみたいですし(イギリスの調査によると、過去四年間日本は世界でもっとも評判のよい国だったとか)。

でも肝心かなめの経済が(言うまでもなく政治もですが)この状態じゃあ、あまり慰めにはならないですよね。