新 The Economistを読むブログ

イギリスの週刊誌 The Economistを読んでひとこと

ダメな国と悪い国

1月31日号をさらっと流してみて、ですが。

面白かったのはInternationalの、Failed statesという長めの記事ですかね。世界を見渡して、無政府状態だったり、国家として破たんしている国と、テロリストの温床となったり、麻薬やエイズの問題が起きている国は微妙に違う、という分析。具体的には破たん国家としてアフガニスタンソマリア、コンゴの三か国が挙げられているのですが、アフガンのアルカイダ(+タリバン)とソマリアの海賊を除けば、たとえばテロリストはマグレブ地域やイラクと、そしてコロンビアあたりにちらばっていて、フィリピンあたりにも少しいて、コカインはな南米でヘロインはミャンマー発だったりする、というような分析でしょうか。その中で、アフガンは三悪(無政府、テロリスト、麻薬)の集まる世界でもっとも深刻な問題地域、ということになりそうです。オバマ大統領が優先地域としてテコ入れ強化を言うのも、もっともな話なのかもしれません。

Businessでは、アメリカ資本の傘から出されようとしているスウェーデンの自動車メーカー(サーブとボルボ)についてのあまり明るくない見通しについて。Finance and economicsでは、Buttonwoodが銀行マンのリスク管理怠慢と高すぎる報酬との関係について分析してました。と思ったら、オバマ大統領が公的資金を投入する銀行のトップは年収50万ドル以上もらっちゃダメ、と言ったとか。それにしても50万ドルです。なんか、出るのは溜息ばかりですけど。