新 The Economistを読むブログ

イギリスの週刊誌 The Economistを読んでひとこと

深刻化する不況 そのほか

2月7日号です。

Leadersは、復活する経済ナショナリズムへの危惧、経済対策で手詰まりになっている欧州各国とユーロ、一時期の勢いが見えないベネズエラのチャベス政権、不況は日本にとって、株式持合いに代表される旧弊を脱する機会であるとする論評、政治的混迷のつづくジンバブエについて。

失われた10年は、日本の経済システムが欧米基準のレベルに近づくことを加速したが十分ではなかった、というのがおそらくはThe Economistの変わらない基本的なスタンスで、おそらくは多数の経済人の方と同様に私はこれを疑問視しているのですが、なかなかその考え方の違いを論理的かつ明示的に説明する機会がないまま今に至っています。いつまでも黙っているのも悔しいので、伝統的には経営者の求める報酬がカネよりも社会的な意味を含めた自己実現にある、みたいなトーンのコメントを一件アップしたのですが、それすらもあまり明示的ではなかったと反省しています。ひとつだけ言えることとして、そのレベルの優れた経営者が減少しているように思っているのは私だけではないと思いますが。