新 The Economistを読むブログ

イギリスの週刊誌 The Economistを読んでひとこと

オバマ嫌い症候群

4月18日号Web版のLexingtonは、あちこちで目立ち始めた反オバマ、もしくは嫌オバマ的なメディアの報道などを参照しつつ、民主党=オバマ、共和党=反オバマとなってしまったアメリカの政情を憂慮する記事となっています。で、公開二日目にして読者のコメントは170件に届かんとしているのですが、ざっと見た限りでは少数の反オバマ(一部に熱心な書き込みもある)と数多くのオバマ支持、もしくは共和党でも大統領を支持するなどの「常識的な」書き込みが目に付きます。コメントへの支持もこれら常識的な反論の肩を持つものが多いようで、これらのコメントと本文を併せ読むと、さしものThe Economistと言えども反オバマ論者に関する報道についてはなかなか積極的な取り上げ方は難しいのではないかと思ってしまいました。

対中東外交や閣僚人事では「下手を打つ」場面もあったようですが、百年に一度の国難にあって選挙で選ばれた大統領を支持する、とのしっかりとした意識がアメリカには根付いているようですね。

近頃批判の多い小泉元首相についても、しっかりと主張を選挙で通したという強みはいまだに消えていないように思えます。小泉批判が国民の支持を集めた、と言う話は寡聞にして存じません。