新 The Economistを読むブログ

イギリスの週刊誌 The Economistを読んでひとこと

負け惜しみ?

5月9日号のLeadersです。

トップは、経済危機の中で存在感を発揮するフランス、ドイツなど欧州大陸諸国の「大きな政府」による不況対策がもたらした効果と、アングロサクソン型「小さな政府」との優劣について。巨額な公共投資によるインフラ整備や健康保険など、大陸型の政府がもたらした便益により世界同時不況の中にあっても欧州諸国はそれなりに頑張っている、米英も部分的に模倣の動きが有るということについて、The Economistは例によって明快に「不況脱出の際には、多くの規制や政府の関与がある大陸型が不利になるだろう」とのお見立てです。

ま、言わんとしていることは判るのですが、それが言えるのも最終的には自分が金持ちだから、とも言えません?日本はどっちかというとまだまだ「大きな政府」なわけで、特に昨今は小泉時代の「小さな政府」志向に見直しがかかっていますが、なけなしの貯めたカネをどっちに使うのか、問題の根は深そうです。