新 The Economistを読むブログ

イギリスの週刊誌 The Economistを読んでひとこと

日本はアジアの何だっけ

8月15日号のBriefingです。

Asiaは、という言い方で米欧の鈍い経済回復とはまるで異なるV字回復を見せていることについての分析がなされています。いつもながら、というか残念ながら、言及されるのはフローの数字ばかりで、アジアが経済回復を成すに至ったインフラ整備や技術移転において日本が培ってきたストックの構築についてはすっ飛ばされてますし、ましてや「アジア」という括りで中国とASEANを一緒に語ろうというのですから、勢い議論は荒っぽいものになります。

中国は、外資依存の成長から急激に自立的な経済発展を志向する段階へと移り変わっているためか、FTA協定などを通じた域内への影響力を確かに強めだしているのですが、どっこい日本の存在もまだまだ忘れ去られたわけではないはずですね。

読者コメントに歴史的に言っても日本のクローズドな姿勢がアジアには受け入れられなかった、とかいう噴飯モノのコメントがあったので、財金研の数字を参照しつつ批判しておきました。でも8月22日号がアップされた後だったので、ちょっとばかし遅きに失したかな?

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