新 The Economistを読むブログ

イギリスの週刊誌 The Economistを読んでひとこと

東京は世界でトップクラスの。

8月29日号のEconomist.comには珍しくDaily chartの話題が出ています。「もう一つのBig Mac Index」ということで、オリジナルのIndexがビッグマックの価格を基準に各国の為替レートをはじき出す、というものだったのですが、こちらは平均的な労働者がビッグマック一個分の報酬を得るのに何分働かなくてはならないか、というデータです。

http://www.economist.com/displaystory.cfm?story_id=14288808&CFID=77163329&CFTOKEN=71091437

それによると、東京はシカゴやトロントと並んで世界最高レベルにあり、およそ10分少々働けばビッグマックが一つ買える水準だそうです(確かに、大学生のバイトでも条件の良いものは時給1000円以上しますし)。これに比べて上海は30分少々必要で、世界平均はおよそ40分弱、最長なのはケニア・ナイロビでおよそ160分ということでした。

このての簡単な統計は、セミナーなどで話をするときに「つかみの話」としてはきわめて便利なのですが、情報の信頼性という点では少々疑問も残ります。たとえば中欧から選ばれたのがハンガリーブダペスト(約60分)だけなのですが、オーストリアのウィーンが出ていれば位置づけも少し変わってでしょうね。また、ナイロビにマクドナルドがあったというのも知りませんでした。読者コメントにもこれらの点に疑問を呈するものが少なくありませんでしたが、便利な小話であることに変わりはありません。ウェブ版の週刊記事ばかり見ているとつい見逃してしまうので、ご興味のある方はぜひどうぞ。


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