新 The Economistを読むブログ

イギリスの週刊誌 The Economistを読んでひとこと

総選挙の見通し

9月5日号のEuropeには、近づくドイツの総選挙についての観測記事が出ています。
どうしても日本のメディアでは分析が手薄になりがちなのですが、第二極たるヨーロッパの趨勢を見るためにも、また日本の総選挙を総括する意味でも、ドイツでどのように選挙が行われ、そしてそれを国際社会がどう見ているのかについて、もう少し関心を持っても良いのではないかと思います。

で、簡単に言うと経済運営の面で健闘しているメルケル政権は基本的に評判がよく、次の選挙も優勢だろうと言うことなのですが、記事では「経済運営の成功は裏を返せば現状維持・保守の政治であった、改革のスピードは鈍かった」とも取れるわけで、なかんずく税負担の問題などあいまいにしてきた部分を「しっかりと定義しないと、思わず野党に足をすくわれる懸念も、ないわけではない」、といったような調子です。

政治家への評価はやはり実績ですかね。その意味では日本の民主党政権にも「若葉マーク」は許されるものではなさそうに思えますが。いや当然か。


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