新 The Economistを読むブログ

イギリスの週刊誌 The Economistを読んでひとこと

宇宙民営化?

9月12日号です。

特集は、安定と復活の兆しが強まるインドネシアについて、でした。カリマンタンとスラウェシの貧富の差や宗教を巡る国内の不安定要因など、もっと日本が関心を持ってしかるべき話についても深く掘り下げられています。アジアで仕事をされる方もそうでない方も、一読の価値はありそうです。

Economic focusは、「リーマン破綻なかりせば」という議論です。そうすれば経済危機は防げないまでも、あれほどのショックには見舞われなかったのではないか、との疑問について、第二次大戦前のオーストリアの銀行クレディタンシュタルトの破綻と比較して論じられていますが、結論としては破綻をさせたことが傷の早期回復に繋がった、との整理です。

Science and technologyにちょっとタイムリーな記事がありました。日本では、スペースシャトルの引退を控えて打ち上げに成功した無人輸送船HTVの成功に沸いていますが、アメリカで議論が沸騰しているのは「NASAは低軌道宇宙開発を民営化し、この事業から撤退すべきだ」というお話だそうです。既存技術で十分行って帰ってこれるので、民間でもやれるよねという、先進的宇宙開発をその使命としてきたNASAおよびアメリカならではの議論かもしれません。


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