新 The Economistを読むブログ

イギリスの週刊誌 The Economistを読んでひとこと

それも遺伝子のせい

9月19日号です。連休のため配達が遅れているらしく、まだウェブ版の目次を眺めた程度なのですが、Science and technologyに、きわめて個人的な話ながら一寸気になる記事があったので。

アメリカか、あるいはヨーロッパの統計らしいのですが、「父親と同居していない娘の性交渉開始(いわゆる初体験)年齢は、そうでない場合に比べて低い」というデータがあるそうです。これまで理由として推察されていたのは、父親がいないという環境がもたらす要素が強いのではないかとのことだったのですが、遺伝子に類似性のある「いとこ同士」を比較した研究によると、たとえば母親同士が一卵性双生児など、遺伝的相似性が高まれば高まるほど、父親の在・不在に関係なく、性交渉開始年齢は近似する、との観察結果が得られたことから、環境因子より遺伝子の影響が強いのではないかとの新しい見解が出てきたようです。とある遺伝子が、男親に出現すると家族を捨てやすくなり、娘に出現すると性交渉を早く始めやすくする。。。ホントかしら?と思ってしまいます。

環境的因子が働く例として、継父や養子の男兄弟がいる場合、娘の性交渉開始年齢は更に低くなる、との観察もあるそうですので、何が原因なのか決定的な単一の要素があるというわけでもないらしいのですが、それを決めるのが環境なのか遺伝子なのか、いずれにしても私のところのぐうたらな高校生の娘が比較的ネンネのままなのは、私が同居していることと関係がありそうな、話でした。


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