新 The Economistを読むブログ

イギリスの週刊誌 The Economistを読んでひとこと

不愉快な正常

10月3日号のLeadersトップは、世界経済危機の後、どうにか流動性危機を回避した世界経済が、それでも成長への軌道を描けず低迷している状況をとらえて、「新しい正常」とは、必ずしも満足を意味するものではないであろう、と極めて微妙な言い方ながら、不況の色彩が濃い状況が常態化しかねないことを警告しています。

実際に、「失われた10年」のあとのイザナミ景気は、戦後最長の景気拡大とか言われながら、好況の実感は乏しいものでした。リーマンショック以前に世界が好況に沸いていた時ですら、国内の地方中小金融機関は相変わらず不良債権に悩まされ、成長の軌道などとははるかに縁遠い状態にあり続けていたことを想起すれば、ある意味で無理もない話だろうと思えます。

出張中はブログ更新も簡単ではありません。なにせインターネットがブツブツと切れる環境で、ようやく読めた記事でした。