新 The Economistを読むブログ

イギリスの週刊誌 The Economistを読んでひとこと

ODAよりも

10月10日号のInternationalに、とても興味を引かれる記事が載っていました。


貧しい国から先進国へ出稼ぎに出ている人が、祖国に送金しているおカネの量は、毎年なんとODAの総額よりも多いという話です。しかもODAと違い、直接的に必要としている人へ送り届けられることが最大のメリットだとか。確かにODAとは違い、教育や保健医療以外にも、いわゆる消費財やサービスの購入などに使われるほうが多いと考えられるので、それがすなわち途上国の発展に直接寄与するというわけではないようですが。


ただ、これに気づいた途上国政府は「出稼ぎ送金を社会貢献に使ってくれれば、ODAを使って補助金を出す」といった政策を打ち出しつつある国もあるようで、この考え方にはODAの出し手から若干以上の懸念が示されてはいるようですが。


昨今の経済危機のあおりもあってか、出稼ぎによる送金自体は今後どうなるか不透明なところもあるようで、資金の流れが今後どうなるのか、一寸興味があるところです。


少し長い出張に出ていてネットへのアクセスが限られたことから、このところ少しアップができませんでした。また少しずつ積み重ねてゆきたいと思いますのでよろしくお願いします。