新 The Economistを読むブログ

イギリスの週刊誌 The Economistを読んでひとこと

ドルの落日

10月24日号のLeadersに、ここ最近顔を出しては消えていた国際基軸通貨に関する議論が再度紹介されています。止まらないドル下落とアメリカの財政状態悪化がその主な論拠のようなのですが、ドルが基軸通貨として使われなくなることへの警戒感についての話です。The Economistは、代替通貨となるものが存在しないことや、結局危機に際してはドルが買われていることなどを論拠として、引き続きしばらくの間ドルは基軸通貨たりえるだろうが、長期的な安定は保証されないとの立場を取っています。これに対して読者のコメントは、ファンダメンタルズがそれを許さないのではとの正論や、もはや国際経済は経済原則よりも思惑が支配する世界なので必ずしもドルが基軸通貨として機能しないとは言えないとの意見など、百家争鳴です。おおよそのイメージでは「確かにドルは弱い。しかし何が代わりになるの?」という議論に耐えうる提案はどこにも見当たらない、だからしばらくはドルなのかなあ。」という感じですかね。なんだ、The Economistの言ってることと大差ないじゃないですか。

スケジュールの厳しい出張が続いています。このところ、The Economistのページを開ける暇もなかったのですが、しばらくぶりにアクセスしたら自動ログイン期限が切れてました。日本ならちょっとの時間に喫茶店に入ってPCを開ければ済むことなのですが。。。