新 The Economistを読むブログ

イギリスの週刊誌 The Economistを読んでひとこと

国境紛争のかたち

10月31日号のBanyanは、インドと中国を巡る国境付近の土地の帰属に関する係争について報告しています。
第二次大戦や、英国による植民地支配等の影響もあって、国境と首都機能を十分に定義づけないままこれまで時代が続いたことが、国境の土地問題を言わば「負の遺産」として残してしまった、との分析です。具体的は中国側は南チベットの領有を主張し、インド側は中国側に実効支配されているカシミールの領有権について譲らない、という二重の問題が存在しているとの事。それを解決するためには中国が国内問題と同様にインドを理解できるかどうかがポイントだ、というような解説です。

国境問題は、たとえそれが一つであったにせよ解決は本当に難しいものですが、それが二重になっているとすると、何をかいわんやですね。