新 The Economistを読むブログ

イギリスの週刊誌 The Economistを読んでひとこと

デフレだってさ

11月28日号のLeadersです。

まず最初は、ブッシュ前大統領の頭ごなしスタイルからがらりと変わったオバマ大統領の外交姿勢に関する一文ですが、要するにもっとピリッとしろ!というメッセージであるように読めなくもありません。二番目はEUの欧州委員会委員長と外交委員長に就任したベルギーの元首相とイギリスの上院議員の小粒さについて。三番目は久しぶりにLeadersに登場の日本ですが−ひょっとしてデフレなんじゃないですか、という一文でした。

手詰まりに見えるその経済運営を打開するには、あらゆる手立てを動員して、かつての倍の規模で経済ビッグバンを!というのが記事の趣旨なのですが、読者コメントの中で一番振るっていたのが「未来から借金して経済にてこ入れし、上手く行かなければさらにどんどん未来の世代から借金するというのはいかがなものか?」という指摘でした。

確かに、メディアがどれだけ口をつぐんでも、国民は閉塞感から脱することが出来ないその大きな要因は、未来からの借金が、景気対策の美名の下で無責任に、無制限に膨らんでいることではないかと、思うのです。希望が持てず、心がしぼめばそりゃあデフレにだってなろうと言うものではないでしょうか。