新 The Economistを読むブログ

イギリスの週刊誌 The Economistを読んでひとこと

気候変動に関するおはなし

ネットでは12月5日号が公開されています。

Leadersのトップは、今月中旬からコペンハーゲンで開催される気候変動サミットについて。この数日、メディアでも中国に続いてインドが二酸化炭素排出削減目標の数値による表明を行った、という報道が出ていますが、片肺飛行を強いられた(しかも、メカニズムとしては動き出したものの大変非効率なままであった)京都議定書を引き継ぐシステムが決定されるはずのこの会議において、果たしてそこまで合意がなされるかについては予断を許さない部分もあります。

数ヶ月前までは、どうかすると悲観的な見方も多かったのですが、ここへ来て途上国側の態度も歩み寄りの気配を見せているということなのかなと思います。

The Economistはと言えば、科学的に曖昧さの残る議論であること、予想される21世紀末の気温上昇が+1度強から+6.4度と幅があり、低めの上昇で推移した場合には投資の意味があまり出ないこと(高めに推移する場合は確かに脅威ですが)、経済への負荷が大きいことなどからかねて慎重な物言いに終始してきました。

しかしながら現実的に世界各地は暖かくなっています。私のようにあちこちに出掛ける仕事をしていると如実に感じます。ドナウ川は冬でも凍らなくなり、厳冬の中央アジアは最低気温がかつてより10度以上高くなり、かつてエアコンがいらなかったはずの寒冷地の夏にエアコンがほしい気温の日が続くようになってきています。だとしたらやっぱり対策は講じられるべきであろうと、二酸化炭素の排出削減が人間の取れる最も有効な対策らしいのであれば、それは実践されるべきなのだろうと、そう考えます。

と、ここまで書いて大変残念なのですが、今日からまた3週間ほど出張に出掛けます。ネット環境もあまりよくないことが予想されるので、先月に続きしばらく更新が出来ないかもしれません。コペンハーゲンの行方も後追いでしか見られないだろうと思うのですが。。。仕事なので、仕方ないですね。

では、また。