12月12日号のFinance and economicsには、ヨーロッパで最近顕著な「貸し渋り」についての報告があります。いわく、企業サイドに資金需要が出てきても、銀行の体力が回復しておらずそれどころではない状態とのこと。なんとなく数年前までの(中小金融機関は今でもそうかもしれませんが)日本の報道を読むようで、なるほど金融メカニズムが傷つくと、貸し渋りはどこでも起こるんだなあと思ったわけですが。
経済の燃料パイプを、詰まらせてはいけないのは政策担当者ならずとも百も承知のはずですね。それがそうは上手くゆかないところに現実の経済の難しさがうかがえます。