新 The Economistを読むブログ

イギリスの週刊誌 The Economistを読んでひとこと

先を読む目

2月27日号がネットで流れています。
ざっと中身を眺めたところでは、日本で注目されている冬季オリンピック、もしくはトヨタを巡る問題に関する記事は、ないかあっても多くの記事の中の一つ、と言う扱いです。Leadersは、ちょっと想像しにくいかもしれませんが、データの洪水とも言える情報過多社会の今後について、フォークランド諸島周辺の海底油田開発とアルゼンチンについて(さすがにThe Economistはイギリスの週刊誌です)、長崎県知事選挙と日本の政治について、インド政府とマオイスト反政府勢力について、遺伝子組み換え食物について、という内容です。

自民党・公明党支持の候補が勝った長崎県知事選挙がThe EconomistのLeadersで注目されるとは、というのが正直な感想なのですが、数ヶ月前の衆院選では福田衣里子さんが勝利したことと照らし合わせて考えると、民主党の勢いがどれだけ急速になくなってきているかが良く判ると思います。その意味で象徴的な選挙・象徴的な選挙区だというものの見方は、なるほどThe Economistではありますね。

それよりも目を引かれたのはデータの洪水についての議論でして、どれだけ急速に人類社会が電子データ漬けになってきたか、そしてさらに今後そうなるか、ということについてのまじめな議論です。ぼーっとしているとこういう話に「置いてゆかれる」的な危機感を持ちつつ、先を読む目を養うことについては怠らずにいたつもりなのですが、こういう記事に出会うとその思いを新たにさせられますね。良い刺激でした。