新 The Economistを読むブログ

イギリスの週刊誌 The Economistを読んでひとこと

落ち着きたい

3月12日号です。

Leadesrsの中に、中国人民元と米ドルの為替レートについての記事があり、世界経済危機の前には切り上げ圧力が強かった元も、危機対策で一時圧力がやや弱まったもののここへきて貿易不均衡の拡大に端を発した切り上げ圧力が以前にも増して強まっている、という記事です。元高は中国経済にとってもバブル対策になり、購買力の強化にもつながるということで。

しかし、しかしですよ。プラザ合意以降この方、基本的にはずーっと円高基調が続いて、その間アメリカとの貿易不均衡は解消なんかされましたっけ?基本的に、高くてもほしいものは買い、安くても不要なものは買わないわけですね。たとえば普及品の民生品でアメリカ製のモノを見つけるのは今や至難の業です。読者コメントにもこの立場を取る意見が多かったのですが、素直に同意です。為替をいじったからと言って貿易不均衡の根本的解決にはならないし、アメリカに雇用が移転されると言う状態にもないということに。

読者コメントの一つに Yuan to stay coolというのはYou want to stay coolのシャレでしょ?というのがありまして、ま確かにその通りだろうと思うのですが、この場合、落ち着きたいであろう人はアメリカの政治家かな?ちょっとシャレについていけませんでした。