新 The Economistを読むブログ

イギリスの週刊誌 The Economistを読んでひとこと

知られざる中国の歴史的役割

4月24日号のAsiaには、中国(当時は中華民国)が第一次大戦で連合国側に立って果たしたとされるヨーロッパでの人的貢献に対する記念行事がベルギーのイプレスという町で開かれるという話が出ています。14万人もの労働者を動員した中国に対する貢献の見返りは少なく、ドイツが持っていた国内権益はベルサイユ条約で日本に引き渡され、労働者の多くはインフルエンザなどもあって現地で亡くなったのだそうで、今は各地に残る墓標にその名前を見つけることが出来るくらいだ、とのお話。ベルサイユ条約中華民国政府が受け取ったのは、ドイツが中国から持ち帰っていた天文観測の設備一式を返還してもらったくらいだったそうで、まだ若く、弱かった当時の中国が当時の国際社会からどのような扱いをうけていたのかが判って興味深いです。